UVXYのプットオプションで儲けるには

   

UVXY、オプションで検索してこられる方がごくごくわずかですがいらっしゃるのでそれに関連する記事を書いてみます。
実はVIXに関しては別サイトにまとめていたので本来そちらが検索結果に上がってきて然るべきですが、グーグル先生には意図がうまく伝わらなかったようです。リンク先にはVIX関連商品の取り扱い証券会社なども一応まとめています。http://vix3m.com/

VIXのオプションが日本人でも売買できる証券会社

VIX関連のオプションを扱っている日本の証券会社はありませんので、取引するには海外の証券会社に口座を開く必要があります。
一番簡単なのはインタラクティブブローカーズ証券でしょう。実際に日本にもオフィスがあり日本人もたくさん口座を開いていらっしゃるのでネットを検索すれば情報も豊富に集まります。
とはいえ、対応はあまりよろしくありませんが。手数料も激安で取り扱い商品も豊富。
しかしながら1万ドルか100万円以上初回入金する必要があり、かつ毎月10ドルの口座維持手数料がかかる場合もあります。
次はFirstrade証券。こちらも日本人でも口座を開けます。が、英語での取引となりますし、出金する際に英語で電話でやり取りしなければなりません。

VIX売りのリスクを限定して利益をあげるVIX系プット買い

さて、本題のUVXYのオプションですが、恐らくみなさん考えておられるのはプットオプションの買いではないでしょうか?
VIX先物はコンタンゴ状態が多く、VIX先物の買い持ちのETF、ETNは長期的に減価する、だから売りが有利。
しかし、たまに訪れるであろうVIX急騰のリスクは避けたい、そうなるとプットオプションの買いがいいのではないか。
しかもUVXY1.5倍のレバレッジが効いている。
そこで実際にUVXYのオプション価格がどうなっているか見てみましょう。
アメリカのヤフーファイナンスではオプション価格も一部見る事が出来ます。

UVXYのプットオプションの価格は結構高い

現在の価格は62.36ドルです。
これに対し2月限のプットの価格は以下のようになっています。

権利行使価格63.5ドルのプットが7.81ドル。
60ドルのプットが6.2ドルです。
Firstradeでは以下のようになっていました。

満期まで1か月以上ありますが、満期まで保有して利益を得ようとすると単純に63.5ドルのプットを買った場合UVXYは55.69ドル以下にならないといけません。現在価格から13%は下がる必要があります。
UVXYはVXXの1.5倍の動きをしますが、VXXは残存期間30日のVXXの買い持ちとほぼ同じだと仮定するとVIX先物の1か月ものの減価率が9%ほどは必要になってきます。
現在のVIX先物は19.5前後で推移していますので1.7前後は下落しないと利益になりません。つまり17ドル台に落ちないといけません。
とはいえ、満期まで保有せずオプション価格が上昇したら転売するということで利益を出すこともできます。
そこで気になるデルタやセータなどを見てみましょう。
そんな時に重宝するのがcboeが提供しているオプションシミュレーターです。http://www.cboe.com/framed/IVolframed.aspx?content
これによれば
デルタ-0.46
ガンマ0.02
セータ-0.09
ベガ0.08
ボラ90%
となっています。

10日後にUVXYの価格が58ドル程度まで下落したと想定するとオプション価格が9.2ドルとなっています。ボラはそのまま。

損失は限定だが損失割合は大きいプット買い

利益はあげられるのは当然ですが、ではVIXが急騰したときにオプション価格はどうなるでしょうか?
VIX先物を売っていれば大きな損失を被りますがオプションの買いは損失限定です。その為のプット買いでした。この先さらに大きくVIXが上昇しても先物売りに比べれば損失は限定されます。
VIX先物が20%程度上昇したと仮定しましょう。UVXYは30%上昇し81ドル程度になります。
ボラを90のままにすると1.6ドル120で計算すると3.3ドル程度になりました。
元々7.8ドル程度買っていますから損失の割合としては1.6ドルだと80%ほどの損失、3.3ドルだと60%弱の損失となります。
VIX先物売りの場合は売値が20ドルだとして20%の上昇だと24ドルで4ドルの損失なので20%の損失となります。

確かにオプションの買いは損失限定ではありますが、このあたりは考え方次第かもしれません。
オプションは買いと売りを組み合わせたり、UVXYを買ってデルタヘッジなど多様な手法が組めるのが魅力でもあります。

SVXYのプット買いで6000%のリターンを得たファンドがある

UVXY、オプションで検索すると面白い記事がヒットします。記事の日付は昨年の6月になっています。
ボラティリティーに賭けリターン6000%のファンド、新たな狙い定める

お読みになった方もいらっしゃると思いますが、要約すると

ハウンズトゥース・キャピタル・マネジメントは2月のVIXショックの前にSVXYのプットを購入していて大きな利益を得た。
今回は期間短めのUVXYのアウトオブザマネーのプットを購入している。

インバース系の商品は前日比で換算される

SVXYはご存知の通りVXXがVIXの買いで減価するのを逆手にとりVIXが減価する性質を利用して利益をあげようとするインバース系の商品です。従ってVIXが下落すれば利益になりますが、VIXが上昇すれば損失となり、SVXYの価格は大きく下落します。VIXショックでは早期償還は避けられたものの価格が約80%以上も下落しプットは大きく値上がりすることとなりました。

そして、今度はUVXYのプットを購入したということはUVXYが値下がりするとみているのでしょう。ただ、面白いのは「VIXは少なくとも年内に1度は30を超える」とみている点です。いくらVIXが上昇しても最終的に価値が大きく減価すればプットオプションの買いとして利益になるのでVIX上昇も一時的であればいいことになります。
ただし、オプションは期限がありますので期限内に目論見通り減価すれば、という条件つきになりますが。

その後のUVXYがどうなったのか気になったのでチャートを見てみました。

レバレッジ系の商品が減価することを利用した戦略

ハウンズトゥース・キャピタル・マネジメントがどの時点でどのプットをいくらで買ったのかがまったく分かりませんので何とも言えませんが、「今回の戦略がうまくいくには、VIX先物が1日でたとえ200%あるいは10000%上昇したとしても、最終的に1日で価値の3分の2を失えばいいという。そうすれば、レバレッジが効いたUVXYはゼロ同然になると、同氏は述べた」

たしかにレバレッジのかかった商品は前日比でを計算します。
仮に20ドルだったVIX先物が40ドルに上昇しても翌日に12ドルに下落したとします。
UVXYが50ドルだったとすると125ドル程度になりますがVIX先物は70%下落しているのでレバレッジの効いたUVXYは確かにゼロ同然になります。

レバレッジ系の商品は前日比で換算されるので原資産のリターンに劣後する場合がある

12ドルまで下落せず16ドルと40%しか下落しなかったとしても、UVXYは60%下落することになりなんと50ドルになります。VIX先物は24ドルとUVXYを買った時より上昇しているにも関わらずです。
インバース系の商品自体も減価するという点がよく分かります。
とはいえこの戦略は一日で大きく動く=下落しないとなかなか難しい戦略のような気がしますがどうでしょうか。

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